参観灯台見学記念券

参観灯台の見学記念券セットです。
私が所持している一番古いセットは、昭和51年頃のセットです。「寄付基準額」は大人30円、小人
10円の時代でした。
昭和33年の『燈光』9月号の「灯台参観について」によると、昭和33年当時の手数料は大人10円、
小人5円だったようですから、少し値上げされていますね。
灯台参観の事務は「社団法人燈光会」が行っており、見学記念券も燈光会が発行しています。
「灯台見学記念券セット」はいつころまで発売されていたのでしょうか。燈光会に問い合わせたところ
平成18年8月まで発売をしていたとの回答をいただきました。
現在確認できているだけでも、6種類の「灯台見学記念券セット」が発売されています。
各灯台の過去の記念券を個別に入手するのは困難と思いますので、この記念券セットはとても貴重
な記録と考えています。このほとんどは、オークションで譲っていただいたものです。
これまでブログでも断続的に触れて来ましたが、ホームページでもまとめてみました。
なお、参考として犬吠埼灯台の記念券を掲載しました。各灯台の記念券は個々のページにあります。
(2017.9.8 open) 

『燈光』昭和51年8月号に、「燈台見学記念券のあっ旋について」の記事がありました。記事の内容か
ら判断すると、この時が記念券セット発売の最初と考えてよいでしょう。そうすると、私が所持している
一番古いセットの「燈台見学記念券」(20枚セット)が最初のセットとみてよさそうです。
これで、始めと終わりの見学記念券セットが明確になりました。
   =燈台見学記念券のあっ旋について=
 燈光会が燈台見学案内をいたしております個所は、全国で十個所でありますが、ここでは見学の方
の記念となる「しおり」形の記念券を差上げ好評を得ております。
 全国十個所の記念券を集めるには、その燈台を訪れるか、手紙を出して取り寄せるしか方法があり
ませんので、収集家の御希望に応ずるため十個所分をセットで頒布することになりました。
 セットは燈台閃光レンズをデザインした美麗封筒入りで、燈台に関する簡単な年表も付してあります。
(2018.4.1 update) 

メルカリで濃い緑色の「美麗封筒入り」セットを入手しました。発行時期は平成6年(1994年)4月と推
定しています。平成8年11月に参観灯台となった平安名埼灯台を含まない、10灯台のセットです。
参観記念券は次の11枚セットと同じなので、平安名埼灯台の参観開始に合わせて、新しいセットが作
成されたのだと思います。(2021.9.1 update) 


燈台見学記念券(20枚セット)













頒  価 20枚セット(大人10枚、小人10枚)) 400円
参観燈台数 10灯台
参観灯台 入道埼灯台、塩屋埼灯台、犬吠埼灯台、野島埼灯台、観音埼灯台、
御前埼灯台、大王埼灯台、潮岬灯台、都井岬灯台、出雲日御碕灯台
発   行 昭和51年
備  考 「燈台のあゆみ」は昭和50年までを記載
記念券に金額が明記されており、大人券と小人券が別でした。
大人30円、小人10円。(料金改定は昭和51年4月1日から実施)


灯台見学記念券(10枚セット)













頒  価 10枚セット 400円
参観燈台数 10灯台
参観灯台 入道埼灯台、塩屋埼灯台、犬吠埼灯台、野島埼灯台、観音埼灯台、
御前埼灯台、大王埼灯台、潮岬灯台、都井岬灯台、出雲日御碕灯台
発   行 昭和54年以降(昭和54年12月1日から大人50円、小人20円に改訂)
備  考 「燈台のあゆみ」は昭和53年までを記載
記念券に金額が明記してあります。大人券と小人券が同一の券になっ
ており、大人50円、小人20円に改定されています。50円券のみだと
10枚で500円になるのですが、大人、小人が同一券のためでしょう
か、セット券の販売価格は400円と変わっていません。


灯台見学記念券(10枚セット)













頒  価 10枚セット 400円
参観燈台数 10灯台
参観灯台 入道埼灯台、塩屋埼灯台、犬吠埼灯台、野島埼灯台、観音埼灯台、
御前埼灯台、大王埼灯台、潮岬灯台、都井岬灯台、出雲日御碕灯台
発   行 昭和56年以降、昭和60年6月以前
備  考 「灯台のあゆみ」は昭和56年までを記載
記念券セットの袋の色が緑に変わり、灯台の表記が「燈台」から
「灯台」に変わりました。記念券のデザイン、写真は同じですが、
都井岬灯台のみ写真が変わっています。
寄付金基準額は昭和60年7月1日から、大人80円、子供20円に変更


灯台見学記念券(10枚セット)












頒  価 10枚セット 400円
参観燈台数 10灯台
参観灯台 入道埼灯台、塩屋埼灯台、犬吠埼灯台、野島埼灯台、観音埼灯台、
御前埼灯台、大王埼灯台、潮岬灯台、都井岬灯台、出雲日御碕灯台
発   行 昭和63年11月19日入手(8702-N)
備  考 「灯台のあゆみ」は昭和56年までを記載
「潮岬 63.11.19」の記念印から、昭和63年11月に潮岬灯台で購
入されたものと思います。
なお、表紙裏に「8702-N」の印刷があります。これは印刷の年月
を表すもので、1987年(昭和62年)2月に印刷されたと推定して
います。
見学記念券に「寄付金基準額」の記入がなくなりました。寄付金
基準額は昭和60年7月1日から大人80円、子供20円。


灯台見学記念券(10枚セット)












頒  価 10枚セット 400円
参観燈台数 10灯台
参観灯台 入道埼灯台、塩屋埼灯台、犬吠埼灯台、野島埼灯台、観音埼灯台、
御前埼灯台、大王埼灯台、潮岬灯台、都井岬灯台、出雲日御碕灯台
発   行  
備  考 「灯台のあゆみ」は昭和56年までを記載
発行時期を推定する材料がありませんが、(大人用)の記載がなくなっ
ていることから、こちらの発行時期を後と推定しました。


灯台見学記念券(10枚セット)









頒  価 10枚セット 400円
参観燈台数 10灯台
参観灯台 入道埼灯台、塩屋埼灯台、犬吠埼灯台、野島埼灯台、観音埼灯台、
御前埼灯台、大王埼灯台、潮岬灯台、都井岬灯台、出雲日御碕灯台
発   行 平成6年(1994年)4月作成?(9404-N)
備  考 平成8年11月に参観灯台となった平安名埼灯台を含まないセット
です。
記念券は次のセットとまったく同じです。


灯台見学記念券(11枚セット)











頒  価 11枚セット 500円
参観燈台数 11灯台
参観灯台 入道埼灯台、塩屋埼灯台、犬吠埼灯台、野島埼灯台、観音埼灯台、
御前埼灯台、大王埼灯台、潮岬灯台、都井岬灯台、出雲日御碕灯台、
平安名埼灯台
発   行 平成8年11月以降(9098-N)
備  考 平成8年11月に参観灯台となった平安名埼灯台を含んだセット
です。
寄付金基準額は平成7年7月1日から大人150円、子供20円。


灯台見学記念券(13枚セット)















頒  価 13枚セット 500円
参観燈台数 13灯台
参観灯台 入道埼灯台、塩屋埼灯台、犬吠埼灯台、野島埼灯台、観音埼灯台、
御前埼灯台、大王埼灯台、潮岬灯台、都井岬灯台、出雲日御碕灯台、
平安名埼灯台、角島灯台、残波岬灯台
発   行 平成14年(2002年)2月作成?(0202-N)
備  考 平成14年5月26日、犬吠埼灯台で購入しました。平成13年4月
に参観灯台になった角島灯台、同年8月に参観灯台になった残波
岬灯台を含んでいます。
袋に「0202-N」の記載があるので、2002年(平成14年)2月の印刷と
推定しています。
※これまで記念券は左側でしたが、このセットから右側に変わってい
ます。


灯台見学記念券(14枚セット)

















頒  価 13枚(14枚)セット 500円
参観燈台数 14灯台
参観灯台 入道埼灯台、塩屋埼灯台、犬吠埼灯台、野島埼灯台、観音埼灯台、
御前埼灯台、大王埼灯台、潮岬灯台、都井岬灯台、出雲日御碕灯台、
平安名埼灯台、角島灯台、残波岬灯台、安乗埼灯台
発   行 平成16年4月29日以降(平成18年1月22日入手)
備  考 上のセットと同じセットです。13枚セットでの販売ですが、中身は
14灯台です。このセットには、平成16年4月29日に参観を開始
した、安乗埼灯台までを含んでいます。安乗埼灯台見学記念券に
はナンバーが付されていることから、通常の記念券を加えてセット
にしたものと考えられます。
「灯台見学記念券セット」の発売が、平成18年8月までとのことな
ので、このセットが「灯台見学記念券セット」の最終の形と思います。


その後の灯台見学記念券
灯台見学記念券セットの発売は平成18年8月で終わりましたが、その後も、燈台記念券は
発行されています。デザインも折に触れて変わっているので、犬吠埼灯台の「その後の灯台
記念券」を並べてみました。






平成30年現在の灯台見学記念券です。この記念券に変わったのは平成27年(2015年)
だと思います。同年12月にはすでに変わっていました。変更点は、燈光会の標記が裏面
から表面に写ったこと、表面、裏面ともに英語表記が加わったことです。
初島灯台も同じでしたから、参観灯台全部が同様に変わったのかも知れません。